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完全にネタ。 ふざけた設定を許せる方、寛容な方はどうぞ。 【搬入ドッグ】 「こちらモンキー。予定ポイントに到着した。大将、聞こえるかい?」 「良好じゃモンキー。時間通りじゃな。ブランクが有るとは思えぬ」 「へっ、待たせたな」 「今回お主に与えられた任務は二つ。 一つは織田・徳川連合軍に囚われたワシの義理の兄弟・本願寺顕如と今川義元の救出。 そして本田忠勝出撃準備の確認の有無じゃ。 奴等の要求は松永の九十九茄子じゃ。 24時間以内に要求が受け入れられない場合は本田忠勝を出撃させると言っておる」 「本田忠勝…!?あの最強の武人か」 「既にタイムリミットまで18時間を切っておる。頼んだぞモンキー」 【ヘリポート前】 「……滅機?長曾我部のカラクリが何故こんな所に」 「それにしても、この様な嵐の中カラクリを起動させるとは無茶でござるな」 「誰だ?」 「まだ紹介していなかったのう。今回の作戦でセーブを担当する真田源二郎幸村じゃ」 「お初お目にかかる、モンキー殿。セーブしたくなったら某に連絡するでござるよ。 無線周波数は140.96。セーブ専用回線でござる」 【セーブ選択時】 「セーブでござるか?」 →YES NO 「お館様の教え・その壱!『慢心するな、精進あるのみ』! 十分の勝ちが一つの負けに繋がると知れ、と言う意味でござるよ。 うおおおお!!流石はおやかたさむああああ!! モンキー殿もこまめなセーブを心掛けるが宜しい」 【B1独房】 「動くな!」 「!」 「本願寺顕如を殺したな。何て酷い事を」 「実戦は初めてかい?新米」 「新米じゃない!う…動くな!」 「目に落ち着きが無く視点が定まらない。新兵特有の目だ」 「………」 「――返し刃になってるぜ」 「!?」 「さーて、どうする?新米!」 「言ったはずだ!新米扱いするな!」 「どうした新米!斬れ!」 【B2武器庫】 「生き延びた所を見ると、どうやら素質はあるか?」 「あなたは?」 「今まで名前が必要になった事は無いね」 「あ…!もしかして、モンキー?」 「そう呼ばれた事もある。お前がかすがだな」 ……To Be Continue……(※続きません※) 続・MGS@戦国BASARA
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薄暗闇の中をしばし歩いたその先で見た光景は、大体 政宗の想像したものと同じだった。 「いやッ!いやよぉ!!離して!!」 「暴れんじゃねえよ、このアマ!」 うす汚い姿の、いかにも野卑な数人の男に、まだ年若い娘が 組み敷かれて着物を脱がされようとしている。 多分この辺りの村娘だろう。 しきりに悲鳴を上げて抵抗するが、複数の男の力にかなう筈も無い。 娘の着物の裾に男の一人が手を掛けた瞬間、ゴッと鈍い音を立てて、 大人の拳骨程度の石が男の後頭部に直撃した。 「痛ぇぇぇ!!」 「…なんだぁ?てめえ」 「Ah?そりゃこっちの台詞だぜ。人の領地で何してやがる。」 ようやく政宗の存在に気付いた男達は、警戒心を剥き出しに 腰に下げた刀を掴んだ。 その中で、一人だけ我関せずと女の身体をまさぐってる男が居たので、 政宗は再度石を投げ付けてやった。 「ここはお前らみてぇな下衆の居ていい場所じゃねえ。消えな。」 そう不遜に言い放つが、素直に聞き入れる者など このならず者達の中にいる筈もない。 その声や体躯が男のものでは無いと分かるや、男達は警戒するのを止め、 代わりに好奇とからかいの眼で政宗を見た。 「女だてらに武者の真似事かい?嬢ちゃん。」 「なかなかソソるぜ」 ジロジロと無遠慮な視線を投掛けては、口々に下品な笑い声を立てる男達を 政宗はしばらく何の感慨も無く眺めていたが、やがて興味を失くしたように 視線を外すと、つかつかと倒れたままの娘のそばに歩み寄った。 身を縮めて震える娘を抱き起こし、優しく声を掛ける。 「Hey girl ひでぇ目に遭ったな…大丈夫かい?」 「…は…は、い。」 喉の奥から絞り出すようにしてようやく返事をする娘に、 安心させるように政宗は微笑み掛ける。 「家はどの辺りだ?送ってやるよ。」 「てめぇ…!」 自分達をすっかり無視して話を進める政宗の背後から、 男の一人が蒼い陣羽織に包まれた肩を力任せに掴んで 地面に引き倒そうと動いたが、 肩に触れる直前に政宗は僅かに身を捩ってそれを躱す。 そしてすかさず、力の行き場を失って前のめりになった男の鳩尾に、 固めた拳を叩き込んだ。 不様な呻き声を上げて地に倒れ込む仲間の姿に、それまでニヤニヤと 野卑な笑いを浮かべていた男達の表情が一変する。 鼠に噛まれた猫が、その鼠をなぶり殺そうと狙うような 明からさまな害意を一身に受けながら、政宗は口の端だけで不敵に笑う。 「OK…この娘の代わりに、俺が遊んでやるよ。」 笑みを形造る唇とは裏腹に、その一つだけの眼は冷たい怒りに燃えていた。 「昇天しな!Fuckin men!!」 一斉に襲い掛かる男達に向かって、政宗は放たれた矢のように疾った。 おなごBASARA 続②3
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「政宗様ッ!!」 「うわっ」 有無を言わさぬ勢いでがしりと両の肩口を掴まれ、 政宗は思わず困惑の声を上げる。 「怪我は有りませんか!?下郎共に無体な仕打ちを受けては居ねぇでしょうな?!」 「け、怪我はねぇし、Rapeもされてねぇ!だから落ち着け、小十郎」 「小十郎はいたって平静にござる!」 「どこがだよ!」 どう見ても平静ではない小十郎の険しい顔に、政宗は今更ながら 「やっちまった」と内心青冷めた。小十郎は日常的に小言を言ったり叱ったりするが、 本気で怒ったり取り乱したりする事など殆どない男だ。 …戦場で、政宗が命に関わるような無茶をした時以外は。 「…まぁ、今回の事は責めますまい。 民を無法者から救う為になさった事なれば。」 つい取り乱した自分をひそかに恥じるように 淡々とした小十郎の言葉に、政宗は問い返す。 「…そう言えばお前、どうしてその事知ってるんだ?」 「此処に来る迄の道で出会った、政宗様の馬に乗った娘から 事の子細を聞きました故。」 小十郎の応えに、政宗の表情が僅かに緊張する。 「あの娘はどうした?無事だったろうな?!」 「…ひどく泣いてはいましたが、怪我ひとつ無いようでしたし、 聞かれた事にもきちんと答えておりました。 家まで送りましたので、今頃は家族の元でしょう。」 「…そうか、そいつは良かった。」 小十郎の言葉に、政宗は心底ホッとしたように胸を撫で下ろす。 逃がしたはいいが、落馬したり他の野盗襲われたりはしていないか ひそかに心配だったらしい。 「それで、此処への到着が遅れました。」 「いや、Coolだぜ小十郎。…これで娘を放って俺の所に来たりしたら 許さねぇ所だった。」 政宗は、改めて周囲を見回した。地面に転がる無数の野盗共の死体は、 それでも政宗に襲い掛かって来た者の半数に過ぎない。 残り半数はあっと言う間に戦意を無くして何処かしらに逃げた。 もう、この近隣に近付こうとはしないだろう。 「ま、何にせよあの娘が無事で良かったぜ。 ならず者共の慰み物になるなんざ、あんまりに可哀相だからな。」 「…自分もそうなる所だったとは、思わないのですか。」 「Ah?」 何かを押し殺すように重い小十郎の声に、しかし政宗は深刻さを欠いた様子で応える。 小十郎が心配するような事態にはどう転んでもならないと、分かっていたからだった。 おなごBASARA 最終3
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政宗の脳裏に、亡き父の面影がよぎった。 病で容貌の崩れた自分を変わらずに愛し、励まし守ってくれた優しい父だった。 生き馬の目を抜くようなこの乱れた時代に将として生きるには、 あまりにも心が暖かすぎる父だった。 「…政宗様。あなたが女子としての幸せを見つけ、 それに生きられる事は輝宗様の… そしてこの小十郎を含む伊達家臣一同の願いでも有るのです。」 「………」 「いつか訪れるその時まで、 この小十郎があなたを命に替えてもお守りしましょう。 ですから、無駄な事などと悲しい事を仰られないで下され。」 小十郎の真摯な言葉に、政宗は何と言ったらよいのか分からず、困り果てた。 亡き父や小十郎、それに周囲の者達がそんな思いで居たなど、考えた事も無かった。 今まではただひたすら、「女だから」と甘く見られまいと、 戦を繰り返し領土を広げる事のみに力を尽くして来たというのに。 そして周囲もそれを望んでいるのだとばかり思っていたのに。 「…今更だぜ。 俺はただ守られるだけのお姫様になんかなりたくねぇ。 俺の望みは独眼竜として天下を奪う事。それだけだ。」 「無論、天下も取りましょうぞ。 さすれば縁談など今以上に選り取りみどりでしょうからな。」 「あのなぁ…」 何か言い表せない疲れを感じて、政宗はがっくりとうなだれる。 小十郎はそんな政宗の様子に苦笑する。 「…それに周囲の思惑は別として、 政宗様自身が認めるような男が現れた時、 嗜みがまるで身についていないが為に相手に振られるなど、 有ってはならない事はございませぬか。」 言外に滲み出る「だから稽古をさぼるな」という気迫に根負けして、 政宗は仕方なく腹を決めた。 「…OK、分かったよ。 流石にそんな屈辱は味わいたくねぇからな…もう稽古はさぼらねぇ。 だがな小十郎。」 「はい」 「もしそれで俺を嫁にしたいなんて奇特な男がOld Missになっても現れなかった場合、 お前責任取れるんだろうな?」 「無論の事。」 言われっ放しでは癪だと放った政宗の言葉に、 小十郎は何を今更、と言った風情で答える。 「いつも申し上げておりましょう。 その時はこの小十郎が貰って差し上げます。ご心配召されるな。」 あまりに当然のように発せられた言葉に、政宗はしばらくポカンと口を開いた。 「なっ!…お、お前、あれマジで言ってたのか?」 「小十郎はいつだってマジにございますが。」 おなごBASARA 最終7
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二人して帰路を辿る頃には、月はすっかり中空に差し掛かっていた。 政宗が小十郎の馬に乗り、小十郎は馬の横に立ち、その綱を引く。 そんな事をしなくとも、小十郎の馬は駿馬の産地として名高い奥州の中に有っても、 屈強さと疾さで名高い名馬だ。二人乗りして帰った方が早いのに、という政宗の言葉も 「なりませぬ。危険です。」と一蹴された。 「あーあ、今日はなんか疲れたぜ。」 「それはこちらの台詞です。」 「明日は、あの森を片付けねぇとな。忙しくなりそうだぜ。」 「そうですな。それに、生け花の先生にも日を改めて来て戴かなくては。」 小十郎の言葉に、馬上の政宗はずり落ちそうになった。 「…お前なぁ。まだそんな事言ってんのかよ。」 「無論の事。」 「いい加減無駄だろ。俺がそんな事するなんて…」 「何故、そう思われるのです。」 「何故って…」 政宗は5歳の頃天然痘で片目を失い、10歳になるやならずの時に父を失い、 当時まだ生まれたての赤子だった弟、小次郎がせめて元服するまでの間だけでもと、 家督を継がざるを得なくなった。 虎視眈々と領土を狙う近隣諸国に弱みを見せぬ為、伊達家存続の為の苦肉の策だった。 言うならば、政宗は十歳にして政敵に命を狙われ続ける事になり、 それよりももっと早くに、女としての幸せなど諦めずには居られなかったのだ。 だが、その事情を余さず知りながら、 幼い政宗に誰よりも厳しく己を守る術を叩き込みながらも、 小十郎は姫としての教養を身に付けるのを放棄する事を、政宗に許さなかった。 「俺を娶っても伊達領が手に入る訳じゃねえ。 なのに戦場で6本刀で暴れまくってた片目の女を嫁にしたがる男なんて、居る訳ねえ。 …無駄じゃねえか。」 「無駄では有りませぬ。」 「なんでそう言い切れる。」 「伊達領が無くとも独眼でも、政宗様が戦狂いの手に負えないじゃじゃ馬であろうとも、 それを全く気にせずあなたを愛する男が、必ず現れるからです。」 「…なっ」 さらりととんでも無い事を言ってのけられ、政宗は思わず言葉を失う。 小十郎はそんな政宗の様子に少しだけ困った笑みを浮かべ、 すぐにまた真剣な表情に戻る。 「先代…輝宗様は最期まで政宗様を案じておられました。 そして俺を含め、その場に居た家臣すべてに仰せられたのです。 『あの憐れな姫をいつか血塗られた戦の道から救い出し、 女としての幸せに生きられるよう、力を尽くしてくれ』 と…」 「………」 おなごBASARA 最終6
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※小十郎×政宗(おなご)です。 ※ダラダラ長いけどエロはありません。 ※政宗の父親とか、少々捏造が混じってます。 色々を許せる方、どうぞお読み下さい。 『小十郎…儂は生まれて初めて、天の采配を恨むぞ…。』 片倉小十郎はその森に足を踏み入れるなり、眉を顰めた。 鉄錆と、獣の臭い。大量の血と、それに誘われた山犬のものだと知れる。 物音は無い。しんと静まり返る森は、戦い終わった戦場の空気と、ひどくよく似たものをその身に包んでいた。 地に転がった肉を食んでいた山犬は、近付く人間の気配を察すると素早く闇の中に姿を消した。 無益な争いを好まない分、動物とは賢いものだと小十郎は思う。 灯りは無くとも、青白い月光に目の前に広がる惨状はしらじらと明らかになった。 数にしておよそ二十人程度だろうか。いかにも野盗か野伏せりかといった風体の男達の骸が散乱している。 小十郎は表情も無くそれらを見下ろすと、どれも刀傷で絶命している事を認めた。 政宗がやったのだろう。それは分かっている。 しかし肝心の政宗の姿が何処にも見えない。 「政宗様!何処に居られるのか!」 そう声を張り上げて呼ぶが、返事はない。 言い様のない不安を押さえ込みながら、さらに森の奥に踏み入ると、 見慣れた鉄の塊が地面に打ち捨てられるように転がっているのが目に入った。 それは、見間違える筈もない。弦月の前立てに飾られた政宗の兜だった。 慌てて拾い上げると、それは血飛沫を浴びている訳でも、ひどく破損している訳でもない。 ただ、その主の姿だけが見当たらなかった。 「政宗様…ッ!!」 小十郎がもう一度主の名を呼ぶと、背後に生えている枝振りの見事な樹の上部がガサガサと騒ぎ、 声が降って来た。若い娘のものだった。 「小十郎か?」 「…!政宗様?!そこに居られるのですか?!」 「ああ。」 「何故そのような所に…ご無事なのですか?!」 「一遍に聞くんじゃねぇよ。これから説明する。…もうその辺に山犬は居ないな?」 政宗の問い掛けに、小十郎は律義に周囲を見回す。 「居ないようです」 「OK 今降りる。」 再び枝を揺らす音が響き、地面に藍色の影が降り立った。 それは兜を被っていないことを除けば、稽古事を嫌がって城を出た時と まるで変わった様子のない政宗だった。 「お、兜拾ってくれたのか。Thank Youな。」 小十郎の手から兜をかっさらうと、いつものように被り、顎紐を締めた。 「ったく山犬には餌と間違われるわ、逃げた木の上じゃ兜に虫が入るわ 参ったぜ…って、どうした小十郎?」 おなごBASARA 奥州最終話
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結論から言うと、 数々の戦場で数百、数千の敵を斬り伏せて来た政宗に取っては、 統率の取れてない10人にも満たない野盗など物の数にも入らなかった。 それに男にはどうしても腕力で劣る女の身であっても、 人間の身体に数十箇所存在する「急所」を確実に攻撃する事で、 相手を無力化する術を幼少の頃より小十郎を始めとする伊達の家臣達に 叩き込まれてもいた為、野盗達は抜刀すらしていない政宗に 指一本触れる事も敵わずに、叩き伏せられて地面に転がる有様だった。 「とっとと失せな。いつまでも寝転がってやがると、ブチ殺すぜ?」 少女特有の澄んだ声が荒々しくそう告げると、 のびた仲間を引き摺りながら 野盗達は這うようにして森の奥に逃げて行った。 「…あの…」 「あぁ、待たせちまったな。立てるかい?」 娘の手を引いて立たせると、その身体がまだ震えているのが分かる。 間近で見る娘は政宗が思っていたよりも幼い顔立ちをしていて、 未遂とは言えこんな目に遭ってしまった心痛を思うと、僅かに胸が痛んだ。 辺りに垂れ籠めていた薄暗闇が徐々に本当の暗闇に色を変えて行く中、 政宗は娘を連れて繋いだ馬の元に戻った。 後は、この娘を載せて家まで送ればいい。 帰りが随分と遅くなったし、 城では小十郎が鬼のような形相で待ち構えているだろうが、仕方がない。 「お武家さま…!」 娘の凍り付きそうな声に、森の奥に眼をやると、暗闇に無数の赤い灯が 不吉に揺らめいているのが見える。 …さっきの野盗達が、仲間を引き連れて戻って来たと考えるのが妥当だろう。 ざっと見て、まだ少し距離は有るようだ。馬で今すぐに駆け出せば 野盗共を振り切って逃げ切る事は可能だと判断するが、 政宗はそうはしなかった。 「アンタ、馬には乗れるか?」 「…は、はい…少しなら」 「上等。じゃあ今すぐこれに乗って逃げな。」 「えっ?!あの、お武家様は…?」 「俺には、まだしなきゃならねえ事が有る。」 そう言い切ると、困惑する娘を馬に乗せ、手綱を握らせる。 「振り落とされないようにしっかり掴まりな。 家に着いたら馬はその辺に適当に離してくれりゃいい。Yousee?」 「は…い、いいえ!お武家様、一緒に逃げましょう! だって無理です!あの松明の数…!」 「Thank you!でも俺は平気だから気にすんな。…じゃあな!」 政宗が馬の尻を鋭く張ると、いななきと共に馬は弾丸のように駆け出した。 悲鳴を上げながらも、しっかりと馬の首にしがみつく娘の背中が闇に溶けるまで見送ると、 政宗は間近に迫りつつある野盗の群れに悠然と向き合った。 数にして40人から50人…闇に紛れた者を加えれば さらに多いのかも知れない。 おなごBASARA 続②4
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馬上の政宗を見上げるその表情は変わらず真剣で、 嘘や冗談を口にしているようには見えない。 (もっとも、小十郎は冗談を言う時も大抵真顔なので判別は難しいが) 「それにこの様な事、冗談でも 女子に言ってはならぬ事でございましょう。」 「…まぁそりゃ、そうだけどよ。」 「それに心配なさらなくとも、政宗様のすべてを知って尚熱を上げる男など、 これからいくらでも現れます。 その中には政宗様が認める男もいる事でしょう。」 「…いねぇよ、そんな奴。」 「絶対におりますよ。…この小十郎の出番など、たぶん無いのでしょうなぁ。」 「…………」 そう呟く小十郎が少し寂しげに見えて、政宗は何故か腹が立った。 自分でも正体の分からない苛立ちを打ち消すように、政宗は馬を止めるように小十郎に命じる。 「ちんたら歩いててもラチがあかねぇ。 小十郎、お前馬に乗れ。俺は後ろでいい。」 「…危険だと申し上げた筈ですが。」 「Shut up!俺はさっさと風呂入って寝てぇんだ。 でなきゃ俺は一人で走って帰る!お前は馬とゆっくり歩いてりゃいいだろう。」 ぷいとそっぽを向く政宗に、いつもの我儘が出たとばかりに小十郎は溜め息を付いたが、 結局は主君の意向に従った。 「分かりました。一度馬から降りて戴けませぬか。」 「OK」 ひらりと政宗が鞍から降りると、小十郎が代わって馬に跨った。 馬上にあるその姿がやけにしっくりと見えて、政宗は少しの間見惚れた。 「どうぞ、政宗様。」 「おぉ。」 馬上から差し延べられた手を取り、引き上げられると、 政宗の思惑とは違い、鞍の後ろではなく前の方に、横抱きにするようにして乗せられる。 しっかりと抱え込まれているので落ちる心配はなさそうだが、 これでは小十郎の首に手を回す以外縋る場所がない。 この体勢は、南蛮の絵巻物で見た白馬の騎士と姫君のような… というかまさしくソレだ。 「こらッ小十郎!なんだよこれは!!」 「後ろ乗りはやはり危険です。少しの間我慢して戴きましょうか。」 「…てめぇ」 「それでは少し跳ばしますぜ。しっかり掴まって下され政宗様!」 「うわっ」 びしり、と鞭打つ音といななきの後、馬は弾丸のように走り出した。 周囲の景色が一瞬にして流線となって消え去り、 唯一露出している顔の左側に肌を刺すような 激しい風を感じる。 おなごBASARA 最終8
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舞台「戦国BASARA」蒼紅共闘 2010年4月9日~4月18日 サンシャイン劇場 【出演者】 武将 伊達政宗:久保田悠来 真田幸村:細貝圭 片倉小十郎:吉田友一 猿飛佐助:村田洋二郎 濃姫:長澤奈央 森蘭丸:椎名鯛造 明智光秀:谷口賢志 織田信長:窪寺昭 アンサンブル 今井靖彦 高橋光 おぐらとしひろ 翁長卓 高橋玲 金田進一 高田将司 竹中寛幸 遠藤誠 佐久間祐人 八巻正明 竹内諒太 一内侑 永島真之介 平野雅史 渡部和博 山本常文 森山光治良 村瀬啓佑 音野暁 石井寛人 【スタッフ】 作・演出・振付:西田大輔 脚本協力:山本真(CAPCPM) 監修:小林裕幸(CAPCOM) 演出助手:佐久間祐人(AND ENDLESS)、中川えりか(AND ENDLESS) 舞台監督:粟飯原和弘 照明:千田実(CHIDA OFFICE) 音響:前田規寛(M.S.W.) 映像:影乃造 舞台美術:角田知穂 アクション協力:JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)、AND ENDLESS 衣装・美術監修:エレファントチョップ プロデューサー:三角大、下浦貴敬 制作:株式会社H&M、Office ENDLESS 協力:株式会社アガペー AND ENDLESS 株式会社エースクルーエンタテインメント 有限会社GMBプロダクション 株式会社ソサエティ オブ スタイル 株式会社ダイス 株式会社2年3組 BESIDE(宮津ルーム) 株式会社リエヴェ 有限会社礼泉堂 主催:株式会社H&M 株式会社エンタテイメントプラス 原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
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舞台「戦国BASARA3」宴 2013年4月26日~4月28日 キャナルシティ劇場 2013年5月2日~5月4日 中日劇場 2013年5月10日~5月19日 日本青年館 大ホール 2013年5月23日~5月26日 森ノ宮ピロティホール 【出演者】 武将 松永久秀:松田賢二 伊達政宗:久保田悠来 真田幸村:細貝圭 徳川家康:広瀬友祐 石田三成:中村誠治郎 片倉小十郎:吉田友一 猿飛佐助:村田洋二郎 鶴姫:川村ゆきえ 雑賀孫市:八代みなせ 武田信玄:中村憲刀 上杉謙信:AKIRA 最上義光:今井靖彦 風魔小太郎:高橋光 今川義元:塚本拓弥 浅井長政:桜田航成 天海:谷口賢志 織田信長:窪寺昭 お市:玉置成実 アンサンブル 金田進一 遠藤誠 伊藤俊 宮川康裕 伊藤茂騎 北川裕介 佐久間祐人 竹内諒太 平野雅史 石井寛人 梅澤良太 山本常文 澤田拓郎 本間健大 書川勇輝 高橋洋樹 西田直樹 岡田真也 齋藤洋平 田嶋悠理 渡邊寛久郎 三上竜平 前田慎治 五十嵐あすか 【スタッフ】 構成・演出・振付:西田大輔 原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ) 原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCPM) シナリオ協力:松野出 舞台監督:清水スミカ、深見信生 演出部:早津信久、保坂康幸 演出助手:佐久間祐人(AND ENDLESS)、梅澤良太 舞台美術:松本わかこ 大道具:藤江修平、高橋光大(俳優座劇場舞台美術部) 特効:井上健一(インパクト) 照明:大波多秀起(デイライト) 照明オペレーター:天野もも、石川由美子、荒牧万美子、山崎由加里 音響:前田規寛、上妻圭志(ステージサウンドエフェクトデザイン)、岩崎大輔、水木さやか、太田智子 映像:川崎貴司、小室美由希(プリズム) 映像製作:さとう大作、佐藤望美、塚田翔太(ジュリアジャパン) 衣裳:渡邊礼子(アーク・プロジェクト) 衣装助手:青柳佳寿美、井上真湖(アーク・プロジェクト) ヘアメイク:Miwa、Yui、MUU(raftel) 特殊効果:インパクト アクション協力:ジャパンアクションエンタープライズ、Office ENDLESS 小道具:Office ENDLESS フィジカルアドバイザー:木村鉄哉(スポーツプログラムス) 楽曲提供:T.M.Revolution、Do As Infinity、石川智晶、CAPCOM グッズデザイン:清水みちる(礼泉堂)、小林健太(tempra graphix) スチール:渡辺慎一 VTR収録:カラーズイマジネーション Web制作:まめなり グッズ協力:山宝産業 ラインプロデューサー:徳秀樹(ダイス) アソシエイトプロデューサー:石井修司(ダイス) 制作プロデューサー:北村かずや(ダイス) 制作進行:長澤一儀、中里史絵、石川桂(ダイス) 協力:アイズ アガペー アートレイン AND ENDLESS イー・コンセプト いずみ企画 エイベックス・エンタテインメント SOS Entertainments EPICレコードジャパン MSエンタテインメント えりオフィス オフィスクロキ ギフト シーグリーン 思誠館道場 GMBプロダクション ジャパンアクションエンタープライズ スマイルカンパニー スペースクラフト センスアップ そら テアトルアカデミー 10-POINT ビクターエンタテインメント フィットワン フライングドッグ ホットラインプロモーション 未遊プロジェクト(宮津ルーム) メインキャスト ライブビューインジャパン 制作:ダイス、Office ENDLESS プロデューサー:三角大、下浦貴敬 共催:JTBコーポレートセールス 主催:ダイス、キャナルシティ劇場、中日新聞社